zakkannist's diary

日々その時の雑感を書き綴ります。

ザッカン

空へ

生まれて間もなく僕たちは生みの親との別れが待っている。そして育ての親とも言うべき人々にお世話になるのだが、悲しいかな彼らを僕たちは選ぶことができない。とても大切にしてくれる人もいれば、乱暴この上ない扱いの人もいる。そもそも僕たちの命は人々…

道は続くよ、どこまでも

太郎君は迷いました。目の前の左右斜めに二本の道があり、その先がどこへ繋がるかはっきりしません。太郎君は感を頼りに左の道を進んでいきました。程なくしてまた、左右斜めに別れる道が二本あるのに気がつきました。太郎君は今度も左を選び、突き進みます…

人生はなぞなぞだ。

知人から聞いた話。道端で外国人に呼び止められ、こう尋ねられた。「ロロロガワはどっちですか?」駅前での出来事で、外国人は電車に乗って目的地へ向かいたいとのこと。けれども、ロロロガワなんて場所は東京都民でも始めて聞く土地で、少し考えた結果知人…

教会での一コマ

大都会の真ん中にひっそりと建つ教会。そこが私の仕事場だ。毎日多くの人が訪れては心の平安を多少なりとも掴んで場を後にしていく。職業柄悩みを聞くことが多いが、私まで心を痛めてしまいそうなものから世間話に近いものまでその種類は多岐に渡る。最近で…

誰の落とし物?

とある町での出来事。歩道横にある背丈程のさほど高くない塀の上にネギが置いてあった。八百屋で見かける紺のテープで巻かれたネギが買われた時と同じ様子で、コンクリート塀の上に無造作にあるのを見て、皆さんは一体何を感じるだろうか?まさか自らの意思…

逞しくも冷静に

建物の構内にある柱の前に初老の男性がひとりポツンと立っていた。柱に寄りかかる訳でもなく、柱と近距離で向き合うようにして頭を下げて立っていた。一目見た時、男性の身なりがきちんとしていなかった為、私はあまり良からぬ想像をしてしまった。横を通り…

笑みの赤外線通信

乗り合わせた電車は台風の影響もあってか、人もまばらで休日の夜にしては閑散としていた。ただ、そこでの光景はとても興味深いものだった。乗った車両には私も含めて乗客は10人ほど。電車が駅を出発した。ひとりの乗客がスマートフォンを取り出しておもむろ…

レッツ・ドゥ・ザ・キョロリ

日常はめまぐるしく動いている。世界のどこかでとか、有名人のゴシップ話とか何も異次元の話ではなく、今、自分達が居合わせているこの空間、この瞬間にも無数の動きがあり、そして驚きも秘めている。360度パノラマ式に視野を持てたらどんなに楽しいことかと…

これで準備はOK!

ヒップに釘つけにさせるタイトなパンツに、白シャツはボタンを三つ外して小麦色に焼けた胸元を見せる。よぅし、準備万端だ!気分は自ずと盛り上がり、それまで地に付いていたシューズが本来の役割を果たすかのようにその鋭利な先端で爪先立ちをサポートする…

ギオンマツリ

以下の言葉は、ある一連の作業で発生する擬音を順に並べて表したものである。一体、何をする時のことだろうか?「キィ」「ポトン、キュ」「キュ、キュ、キュ」「シャーーーー」「バタン」「ピーッ、ピーッ、ピーッ」ヒント:自然にしたくなるそういう季節に…

事実を逆推理する。

一日が動き出す朝は何かとせわしない。車が断続的に通る道路を、一人の女性が表情からも分かる全速力で横断した。通りの反対で信号を待ち女性とすれ違うまでの僅かの間、自分は女性の行く先に思いはせていた。女性はなぜ、赤信号を無視してまで道路を渡った…

偶然は必然か?

連続記録は、45で止まった。スポーツ世界の話ではなく、あくまで個人的なものである。毎日のように通うカフェ。そこで私は毎朝、旅立つ前に気持ちの整理をする。レジカウンター近くに一組だけ用意された席が私にとってその舞台だ。密かという表現が似合うほ…

ホントかよマインド

自分の五感に飛び込んでくる物事により興味を持つことは大切だと感じる。●花子ちゃん、普通の食事に▲▲を併せて飲んでいたら、3ヶ月で10㎏も痩せたんだって!⇒「ホントかよ⁉」→普通の食事ってこれまでと同じもの?→併せ飲む▲▲の成分も気になる。→運動などはし…

自分のネタバレにご注意。

書いて見せる前に相手に自分の一部が分かってしまうとは考えたこともなかった。今まで考えや言葉遣いといったいわば自分の一部というものは、相手に伝える前、自分の頭にしか表だつことはなかった。しかしながら、書いて伝える手段がアナログ方式だけでなく…

私に会いにきて!

せっかく微笑んでいるんだから、微笑み返してほしいな。私はどんな時でも満面の笑みを私を見てくれる人すべてに送っているつもり。だから一方的なお願いになるけど、私の笑みをできる限り長く見て楽しい気分になってほしいと強く思っているんだよ。初めは、…

一族を代表して

僕には今現在で六人の兄弟姉妹がいる。それぞれが持つ強み弱みを、お互い支え合いながら一家を繁栄させてきた。ここまで我が一族が成長できたのは、自分たちだけでなく周りの温かいサポートがあってこそなのだが、とりわけボスには感謝してもしきれない。ボ…

対小骨奮闘記

焼き魚を食べるにあたって、私を一番悩ませるのは小骨の存在である。その昔、種類こそ忘れたが焼き魚の小骨が喉にささり、ご飯を小さく丸めて幾度か飲み込むも攻は奏さず、自然の流れに任せて小骨が去ってくれるのを待つしかなかった状況があった。その間の…

どっちの色でショウ!

貴方は机と椅子を買い換えることに決めました。どうせならと思い、それらに合わせて床を張り替えることにもしました。張り替え業者に問い合わせたところ、今用意できるのは白と黒の二色のみとのことでした。また、机と椅子を求めて何軒か探し回ったところ、…

気のせいではない。

交差点で信号待ちをしている時のこと。右方向からの視線を感じ、とっさに振り向いたものの、そこには誰もいなかった。「気のせいか」いつもであればこの言葉を心に浮かべ終了するシチュエーションなのだが、今回は何だか気にかかり、もう一度右を向いて辺り…

ベーシックって

一生好きなもののこと。最近の中刷り広告のうち、自分の目に一番留まった言葉である。この先何十年もの間、使い続けられるかは自分の意向次第であるが、とても奥深いフレーズだと感じた。ベーシックを和訳すると、基本という言葉がまず浮かび上がる。日常生…

北北西に進路を取れ!

駅の構内をいかに混雑を避けて通り切れるか。自分が毎朝の日課として取り入れている行動である。時間を前倒して電車に乗るという根本的な改善策ではなく、混み合う時間帯にどれほどの短縮が達成できたかを目指すマイゲームである。目的地へ到着し、電車から…

我輩の喜々たる悩み

日が落ちて辺りも静まり返る頃。一番好きな時間帯かといえば必ずしもそうではないが、自分にとって最も落ち着く時間であることは間違いない。目を遮る動く大きな物がほとんどいないからだ。日のある頃、自分の向かう先々で無数の動く大きな物と出会うが、今…

比率ストーリー合戦

野球の世界で指標として使われる打率の概念を、一般人の我々も日常に取り入れてみてはどうだろう?高打率の指標とされる3割を超えるものがあるのではないだろうか?自力か他力か等何も難しく考える必要はない。自分達の日常によく起きることを比率にして換算…

その先には何が

駅の改札を出ると、目と鼻の先から行列ができていて、それは遠目からしても気にかかる長さである。 全てのイメージを取り払って考えてみよう。長い行列ができているのはナゼか?大きく分けて二つあるのではと考えた。①何かを待っているアパレルブランドの新…

訳あり物件

過去に何らかのトラブルが発生した物件は、「訳あり物件」と呼ばれて久しい。かくいう私もそのような所に住んでいる。私が今、住まいを構える場所は路面に面した三階立ての最上階に位置しており、自分としては何も申し分ない。むしろなぜ「訳あり」なのかが…

枝豆に取って代わるもの

チーズや煎餅等は王道たるもの。お酒を飲む時に、共に楽しむものを「肴」や「つまみ」と言ったりするが、ふと思った。食べるものに限らないではないかと。友人との四方山話や心を潤してくれる音楽、異国の地へと連れ去る一枚の写真など これらもまたお酒と共…

観葉植物の育て方

胎教としての音楽の活用法ではないが、観葉植物にも効果があるのであればどんな音楽を聞かせてあげるだろうか?激しいロック?甘いソウル?和むボサノヴァ?目の覚めるオペラ?そして、それぞれの音楽によって観葉植物の育ち方が変わるならば、貴方はどんな…

どこへ消えた?

歩道の隅に置かれた片方だけの靴を見つけた。今回が始めてではなく何度も、しかも発見場所もそれぞれ違う。皆さんも同じ経験はないだろうか?どのような原因があって今の結果があるのか。原因のない結果はないけれど、理屈だけではどうにも腑に落ちないこと…

今晩の顔

俺だよ、オレ!別に騙すつもりなんてないよ。いつものうっとり顔から今晩だけはワイルドになっちゃうよ。あまりの変わり様に、きっと驚くだろうな。だってさ、体つきがさ。ここからは、会ってのお楽しみ。今晩は、月に一度のパーティー。お願いだから、雲に…

間違いを楽しめ!②

またまたで恐縮ですが、聞き間違いでこんなに変わりますシリーズをお届けします。あるカフェでのひととき。レジ近くの席に座り、珈琲を楽しんでいた時のこと。長身の男性が足早にレジまでやって来て『アイスコーヒー、ホットでできますか?』と、まくし立て…