2013-09-05 気のせいではない。 ザッカン 交差点で信号待ちをしている時のこと。右方向からの視線を感じ、とっさに振り向いたものの、そこには誰もいなかった。「気のせいか」いつもであればこの言葉を心に浮かべ終了するシチュエーションなのだが、今回は何だか気にかかり、もう一度右を向いて辺りをよく見回してみた。視線を感じたものの正体が分かった。すぐ横に軒を連ねる商業用ビルの出入口で、門番のように立つMrs.マネキンが僕をじっと見つめている。誰かからではなく、何かからの視線。精神世界の言いまわしかもしれないが、対象人物から放たれる氣を我々は視線として受け止めるのかもしれない。気のせいではなかった。