zakkannist's diary

日々その時の雑感を書き綴ります。

気のせいではない。

交差点で
信号待ちをしている時のこと。

右方向からの視線を感じ、
とっさに振り向いたものの、
そこには誰もいなかった。

「気のせいか」

いつもであれば
この言葉を心に浮かべ
終了するシチュエーションなのだが、
今回は何だか気にかかり、
もう一度右を向いて
辺りをよく見回してみた。

視線を感じたものの正体が分かった。

すぐ横に軒を連ねる
商業用ビルの出入口で、
門番のように立つ
Mrs.マネキンが
僕をじっと見つめている。

誰かからではなく、
何かからの視線。

精神世界の言いまわしかもしれないが、
対象人物から放たれる氣を
我々は視線として受け止めるのかもしれない。

気のせいではなかった。