zakkannist's diary

日々その時の雑感を書き綴ります。

お気軽映画ではない『クロニクル』

"かつて高校生だった人も1000円"
というコピーが印象的で、
「値段も妥当だし
ハチャメチャなスクールもので
気軽な気持ちで楽しめる」
と思って観たら、
その作品の重たさに
私はやられてしまった。




何気ない学園生活を送る
高校生三人がある晩、
不思議な輝きを放つ物体を
地下で見つける。

物体の光を受けて以来、
三人は自分達に特別な力が
備わったことを知り、
大なり小なり
その力を使い始める。

三人のその後の運命は
どのように変わっていくのか?



いわゆる超能力を扱う作品だが、
主人公の一人が購入した
ビデオカメラで撮影された視点を中心に
ドキュメンタリー風に
我々に見せてくれるのが
とても新鮮に感じた。

画面に広がる
異常ともいえる現象を
現場にいる当事者のように
楽しむこともできるだろう。


本作で
私が一番興味深かったのは、
超能力を授かった主人公三人が
変わってしまった自分達自身とどのように向き合い、
その後どのように過ごしていくかを描いていることだ。

詳しくはもちろん触れないが、
三者三様の性格や
バックグラウンドが
及ぼす影響は何と大きいことか
改めて実感するかもしれない。


超能力ものが好きな方へ。
奔放な学園生活に憧れを持つ方へ。
リーズナブルな値段で映画を楽しみたい方へ。
「自分だったらどうするか?」を見ながら考えたい方へ。 


単なるジャンル分けで括りたくない
魅力の詰まった内容とテーマが
本作にはあります。


繰り返しますが、
決して軽い映画ではありません!