zakkannist's diary

日々その時の雑感を書き綴ります。

檸檬パイはまだあるか?

15年ぶりに
高校時代の友人と会った。

大学卒業以来
連絡も取らず
このまま思い出に
変わっていくかと
思われた関係は、
偶然のすれ違いで
シナリオが書き換えられた。

3つの行動なくして
久しぶりの再会はなかった。

まず、
たまたま出かけた場所で
向こうが自分を見かけてくれた。

自分がいる場所で
事前の連絡なく
ばったり会うことは
頻繁にあることではないだろう。

次に、
見かけた友人が
自分に電話をかけてくれた。

15年前の携帯電話番号を
果たして今も使移動中で続けているか?
繋がらなければ
縁の切れ目だったかもしれない。

最後に、
友人が電話をくれた時
自分は移動中で
出られなかったのだが、
着信に気づいた30分後、
見知らぬ番号に関わらず
自分は迷うことなく
その番号に電話をかけ直した。

見知らぬ番号からの電話の場合、
留守電が残っていない限り
自分はめったにコールバックしない。
自分ルールとは違う行動を
取ったことが再会を後押しした。


三時間を超える
15年間の話は、
過去に瑞々しさを
与えてくれたようだった。

会話の中で
思い出したことがある。

学生時代の授業の合間、
よく行った購買部で買っていた
手作りの檸檬パイは
今も売っているのだろうか?

見た目も決して着飾らず、
手作業だと思われる
あの皺くちゃな包装。

大資本のコンビニが占拠する
大学のキャンパスに、
一筋の温かさを感じられるか?

近いうちに
足を運んでみようと思う。

凍り固まっていた
友人との関係は
ものすごい速さで解凍し、
そして温かみを持ち始めた。