zakkannist's diary

日々その時の雑感を書き綴ります。

表情が消えた日

昨日までの世界は
一体何だったのだろう?

違和感を覚えつつも、
その空気に慣れてしまうと
心地良さも感じていた。

街中を埋め尽くす
黒や灰色といった
落ち着きのある日常に、
橙を中心とした
色鮮やかさが
差し込んでいた
ほんの少しの間。

大半の人々は
何事もなかったかのように
振る舞いながらも、
心の奥底では
喪失感があるかもしれない。

奇抜なメイクや
不思議な世界へ誘うコスチューム。
不気味な薄笑い顔。

それらはみな
無くなった。

そして
橙より色味の強い
赤色の目立つ二ヶ月がやってきた。