zakkannist's diary

日々その時の雑感を書き綴ります。

『サイド・エフェクト』が貴方に残す副作用

過去の行動から、未来の行動は予知できる。


TV業界への転身を表明した

スティーブン・ソダーバーグ


『セックスと嘘とビデオデープ』や

新生『オーシャンズ』シリーズ、

エリン・ブロコビッチ

トラフィック

マジック・マイク』等

およそ25年にわたる監督業の中で

数々の作品を世の中に提案してきた

彼が最後に選んだ世界は、

医療をも巻き込んだ心理サスペンス。


映画作品の集大成に

相応しいというべきか、

或いは

幕引きが非常に惜しいというべきか。


いずれにせよ、

我々を唸らせる作品には

変わらない。


『サイド・エフェクト』予告編 - YouTube


心の病に悩む女性が、

精神科医に処方された

薬の服用をきっかけに

殺人事件を起こしてしまう。


彼女に責任は問われるのか?

また、精神科医も

責任を持つべきなのか?


本作で語られる挿話で

一番興味深いのが

冒頭の言葉であり、

本作の中心を担う本質でもある。


自分達の癖によって

引き起こされることが

悪い結果を招き続けるのであれば、

それを治すことなしに

良い結果は訪れない。


完治させるまでの道は

想像に耐え難いが、

本人が本気で

乗り越りこえたい山ならば

可能性はまだ残されている。


我々が抱える心配の種も

これまでの行動から

派生していることが多いのではないか。


さて、本作に話を戻す。

冒頭の言葉は何を意味するのか?

ネタバレにもつながりうるので、

じっくり観て、咀嚼して頂きたい。


全てのサスペンス愛好家へ。

ジュード・ロウのファンへ。

そして、

ソダーバーグ作品を観て

感銘を受けてきた全ての方へ。


本作をオススメします。