もやもや君とうじうじちゃん
思えば、自分のこれまでの人生は中途半端である。
頭には強烈なオーソリティ志向があり、憧れを持つことが多いのだが、
実際に具現できたことはない。
なぜ実現できないかを考えた時、
真っ先に思い浮かんだのが
何とも言えず、かつ掴み所に困るものであった。
もやもや君とうじうじちゃん。
いったんは方向を決めつつも、
ほんの少しで自分に才覚が無いと絶望する。
そして、すっかり気力が消失して
解決策は袋小路へ。
挙げ句の果ては、人生にすねて、自ら終えることも考えてみる。
展開はいつもワンパターンで、
お決まりのシーンでお決まりの人物が登場してお決まりの台詞を吐く。
劇的な終演があるわけでもなく、またそういう気持ちに心の底からなることもない。
(まあ、実現したとしても、残された関係者にとっては実に迷惑なものである。)
覚悟のなさから
体にできた隙間から少しずつ、
それでいて一定時間、
着実に自信や自己イメージが
漏れていく。
はっきりしないタチなのが
本当に厄介者である。
一体いつまでこの繰り返しは続くのだろうか?
どうすれば、やもやも君とじうじうちゃんに会うことができるのか?