zakkannist's diary

日々その時の雑感を書き綴ります。

チュウ太郎、渾身のお願い

喫茶店の窓外に伸びる路面に、大きさにして中位のチュウ太郎ことネズミがひょっこり姿を現した。

決して珍しい光景ではないが、
奇異に感じたのはその後のチュウ太郎の行動からである。

チュウ太郎は、のっそりした足取りで道路の中程まで向かい、納得したのかその場で動かなくなった。

たとえ人が横を通ろうが、自動車が真上を通り過ぎようが全くお構いなしの状態で、目にも止まらぬ速さで建物と建物の間に逃げ込むことなど考えられない様子。

一体、チュウ太郎に何が起きたのか。

普段では起こり得ない状態を目の当たりにして、私は考えた。

極限に近い状態に置かれると、周囲も気にならず、ひたすら助けを求めつづける。

チュウ太郎は、この猛暑で脱水症状や熱射病になったのではないか。
そして、水を求めて、危険よりも本能的に姿を現したのではないか。


目撃したことで脳裏に記憶が残り、
いつか自分もそのような状態になることがあるかもしれない。

とても興味深い行動を観察できたひとときであった。